あの人が死んで

空気すら動かない




なのに時計は定期的に

歯車を回す






あの人は冷たく

動かない





世界は残酷に

歯車を回した





歯車に引き千切られる



記憶



闇へ肉片のように落ちる








なぜ歯車は回るの








時は記憶を風化して


何も解決してくれない




記憶からもアナタが消えたら



私は居場所を無くす










手首に見えた紅は


今では部屋中にある





なぜ紅は黒くなるのに


私は何も変わらず生きてるの







部屋は黒くなるのに


私は黒くなれない








黒を

漆黒の

絶望を


味わうことなんて


できない







私は 弱いから


死と 向き合えない







だから


絶望を味わうことなんて



できない








変われない私だから


私の中で生きてるあの人を


あの人の記憶を消さないで






歯車を止めて
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